松澤宥(まつざわ・ゆたか/1922-2006) は長野県下諏訪町出身、20世紀の日本の現代アートを牽引したアーティストの一人です。

早稲田大学建築学科卒、フルブライト交換教授として招聘という華々しい経歴を持ちながらも、 人生のほとんどを下諏訪町で過ごし、独自のアートを世界に向けて発信し続け世界から高く評価されました。

生誕100年を記念して2022年2月に下諏訪町で開催した生誕100年祭にはコロナ禍にもかかわらず、多くのお客様にご来場いただきました。あれから3年、せっかく高まった関心を絶やしたくないという思いから、松澤さんが生きた時代の文化を色濃く残す歴史的建造物「旧矢崎商店」の一部を舞台に小さな展覧会を開催します。

本展では、 初期の絵画やオブジェから、後期の言葉やパフォーマンスによる作品の記録映像や関連画像など、未公開作品約10点を含め展示します。

また、回覧板を通じて町民の皆さんより募った生前の松澤さんの目撃情報やエピソードをまとめてご紹介する予定です。

松澤さんがこの町でどのように暮らしていたのか、臨場感を持って感じていただけるこの町ならではの展示となることでしょう。

会期中にはトークイベントやパフォーマンスイベントも予定しています。

ぜひお出かけください。(注: 103という数字には特に意味はありません･･･たぶん。)