旧矢﨑商店は、下諏訪町御田町にある、
生糸問屋の商家として使われていた建物。
和風の木造建築に洋風の外観を取り付けた
「看板建築」と呼ばれる建築で、
製糸業で栄えた下諏訪町の歴史と文化を
色濃く残しています。
町の重要な財産である
この旧矢﨑商店を守っていくため、
下諏訪町は令和4年度にこの建物を取得。
地域住民や民間事業者、
教育機関などを巻き込みながら、
活用方法の検討を重ねてきました。
町の資産をどう引き継ぎ、
今の時代に合わせてどう活用していくのか。コンテンツの均質化が進む現代において、
町の個性や魅力をどう育んでいくのか。
行政も民間も、大人も子どもも、住民も移住者も、
下諏訪町に関わる全ての人が、
改めて町の歴史や文化に触れ、学び、遊び、
楽しみながら町の未来について考える。
本プロジェクトは、
そうしたきっかけになることを目指しています。
建物の活用計画案(仮)
これまでの住民による活用方法の検討の結果、
文化的価値の高い建物をなるべく残した形で活用できるよう、
文化財への登録を目指すことになりました。
ただ残すだけではなくきちんと活用していくために、
建物の歴史的・文化的価値は残しながら一部分の改装も行い、
飲食店などの誘致を行っていく予定です。地域の方も、外から来られる方も、
双方に楽しんでいただける場づくりを目指していきます。

- 令和4年度物件の取得
建物の基本調査 - 令和5年度住民による活用方針の検討
- 令和6年度信州大学との産学連携による建物調査
官民連携による活用トライアルの実施 - 令和7年度実施設計
官民連携による活用トライアルの実施 - 令和8年度工事・テナント募集
- 令和9年度オープン
※計画は変更になる可能性があります。
プロジェクトの今後について
2027年(令和9年度)の施設オープンを目指し、
産学官連携で様々なプロジェクトが進行しています。
2026年(令和8年度)からは
テナント事業者(飲食店を想定)の募集も開始予定です。
イベント情報
施設のオープンに先駆け、建物の活用方法を検討するトライアルとして、
現在様々なイベントやワークショップを開催中。移住前に町を知る良いきっかけになるかもしれません。ぜひ一度足を運んでみてください。
プロジェクトチーム
本プロジェクトは、下諏訪町が
民間事業者・教育機関・地域住民など
様々な方々と連携しながら推進している
プロジェクトです。様々なバックグランドや専門性を持ち寄りながら、
これからも仲間を増やしながら活動していきます。
■参画団体
下諏訪町役場Beth合同会社御田町文化研究会信州大学工学部建築学科梅干野研究室長野県建築士会ヘリテージマネージャー協議会クローバーデザイン下諏訪町住民他
コラム
下諏訪町の歴史や文化を次世代に引き継いでいくために活動している、御田町文化研究会が運営しているWEBマガジン。町で開催されるイベントのレポートや、日々の生活の中で感じたことなどを発信しています。
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御田町文化研究会2025/03/25 02:04
下諏訪町のおかみさんインタビュー|昭和の御田町を知る
御田町文化研究会の活動「御田町文化研究会(通称:御田研〈みたけん〉)」では、この1年を通して、町に眠る有形無形様々な資源のストーリーを人を介して紡ぎ出し、少しでも多くの方に伝え、残していくことを目的に活動をしてきました。 -
御田町文化研究会2025/03/24 14:41
「下諏訪おごっそレシピ」第3回レポート(レシピ付き)
年の瀬迫る12月28日(土)、第3回「下諏訪おごっそレシピ(番外編)」が開催されました。今回のテーマは「お餅」。御田街商店街の事業者で組織される御田街商業会では、毎年年末になると餅つきが開催されます。これは、1年間の感謝を込めて、商店街の若手がお餅を作って、お世話になった方々に配るというもの。今年は、私たち御田町文化研究会もご一緒させていただき、昔から御田町で食べられているお餅のレシピを教えていただきました。 レポートの最後には今回作ったお料理のレシピも公開しています。是非ご覧いただき、お家でのお料理に活かしてみてくださいね。 -
御田町文化研究会2025/03/24 14:24
下諏訪町立 社中学校の総合学習「社の時間」に参加して
下諏訪町立社中学校には、総合的な学習「社の時間」の選択コースの1つに下諏訪町について学ぶコースがあります。このコースは2004年度から開始され、地域の大人たちを講師に迎え、今年で21年目を迎えました。2023年度から御田町文化研究会もその仲間に入れていただき、NPO法人匠の町しもすわあきないプロジェクト専務理事の原さんと一緒に、今年は5月〜7月までの授業を企画・運営しました。本日は、上期に行った授業の様子をお伝えします。講師は、下諏訪町の大人たち -
御田町文化研究会2025/03/22 09:00
暮らしの中に音楽を|「諏訪交響楽団と楽しむ下諏訪町と音楽」イベントレポート
今回は昨年に開催された「諏訪交響楽団と楽しむ下諏訪町と音楽」のイベントレポートをお届けします。御田町文化研究会ではこれまで「食」「建築」「芸術」を切り口に、下諏訪町・御田町の歴史や文化に触れるイベントを多数開催してまいりました。今回は「芸術」をテーマに、日本最古のアマチュア交響楽団「諏訪交響楽団」さんをお招きして、諏訪交響楽団の成り立ちや町との関わりについてお話をお伺いしました。また、イベントの最後にはクラリネットによる楽曲演奏もいただきました。今回のレポートでは当日お話いただいた諏訪交響楽団さんの歴史やエピソードをご紹介していきたいと思います。どうぞお楽しみください。 -
御田町文化研究会2025/03/22 08:55
国際感覚を取り入れた看板を読み解く|旧矢﨑商店調査研究レポートvol.2
「旧矢﨑商店」は、昭和11年(1936)に建てられた生糸問屋の商家です。道路に面する西側は看板建築のような洋風の外観、東側の庭から見ると和風の日本建築という、少し不思議なつくりになっています。下諏訪町が新たな交流総合拠点として活用するために取得した建物で、現在は建物の価値調査・研究、その後の活用検討を推進しています。※旧矢﨑商店の調査研究概要についてはこちら御田町文化研究会は下諏訪町の推進するこの調査研究にご一緒させていただきながら、発信面などでサポートをさせていただいています。旧矢﨑商店の調査や活用検討を通して、「古くから引き継がれてきたもの・こととどう向き合うべきなのか」を考えていくきっかけを作り出せたら、そんな想いでプロジェクトに取り組んでいます。 -
御田町文化研究会2025/02/14 05:19
町と建築の歴史から、建物の価値を考える|旧矢﨑商店建築調査レポートvol.1
「旧矢﨑商店」は、昭和11年(1936)に建てられた生糸問屋の商家です。道路に面する西側は看板建築のような洋風の外観、東側の庭から見ると和風の日本建築という、少し不思議なつくりになっています。下諏訪町が新たな交流総合拠点として活用するために取得した建物で、現在は建物の価値調査・研究、その後の活用検討を推進しています。※旧矢﨑商店の建物概要についてはこちら※旧矢﨑商店の調査研究概要についてはこちら御田町文化研究会は下諏訪町の推進するこの調査研究にご一緒させていただきながら、発信面などでサポートをさせていただいています。旧矢﨑商店の調査や活用検討を通して、「古くから引き継がれてきたもの・こととどう向き合うべきなのか」を考えていくきっかけを作り出せたら、そんな想いでプロジェクトに取り組んでいます。
アクセス
旧矢﨑商店
〒393-0061長野県諏訪郡下諏訪町御田町3156−19
JR中央本線下諏訪駅から徒歩10分
※ 駐車場は町営の四ツ角駐車場をご利用ください。※ 通常時は閉館しています。イベントやワークショップの開催時のみ開放していますので、お越しの際は当ページやSNSでスケジュールをご確認ください。